食養生・氣養生らぼ TAKAKOです。
夏野菜が、美味しい季節ですね。
トマト・きゅうり・なす・ピーマン等の料理が多くなります。
中でも、皮つきで ひげも元気な とうもろこしを見ると、
ちょっと嬉しくて、買い込んでしまいます。
夏野菜は陰性で、体を冷やす…と言われますが、
実は 野菜の一つ一つにも、陰と陽があるのです。
例えば 根菜は、葉の部分は陰で、根の部分は陽です。
その両方を食べることで、陰陽のバランスが摂れるのです。
食養生的には、できれば野菜も丸ごとすべて食べることが
「一物全体食」として良いとされます。
葉・実・根を全部食べるには、やはり農薬が 掛かっていない
物を選ぶのに 越したことはありませんね。
とうもろこしは栄養豊富で、マグネシウム・亜鉛・銅・マンガン・
ビタミンB1・ビタミンB2の含有量は、野菜の中でもトップクラスです。
ビタミン類は、とうもろこしの発芽部分 (よく芯の部分に残っている白い所)
に多く含まれ、茹でても失われにくい性質です。
不溶性の食物繊維も多く、エネルギーの代謝を促進させる作用があるので、
ダイエット中でもオススメの食材ですよ。
薬膳の性質的には、「温寒のどちらにも偏らない」という分類で、
熱を下げる
むくみを取る
消化機能の向上
疲労回復
便秘の解消 …の効果も期待できます。
ひげの部分は、女性にはおなじみのむくみを改善するお茶として人気ですが、
乾燥させたものを漢方薬として用います。
市販のものは、韓国産・中国産が多く、有機ものは あまりありません。
生の無農薬モノが入る機会に、自家製で作っておけば安心です。
今回は、粒とひげは 新鮮なうちにスープにしましたので、
芯と皮で作りましたが、甘くて風味の良いお茶になりましたよ。
残すところなく 両方食べて、一物全体食です。
皮ごと蒸すのが、香りも旨味も閉じ込めて一番 美味しいと思います。
蒸し器が面倒なら、丸洗いして枯れた葉やひげを切って、
ラップで巻いて5分ほどチン!カンタンですね。
電子レンジはビタミンが壊れるという人もいますが、
茹でた時に流出するビタミンより、短時間のレンジ加熱の方が、
ビタミンの残留量は多いという発表もあります。
葉物のシュウ酸が心配な時は、茹でた方が除去できますし、
使い方ですよね。賢く使い分けましょう。
→→→ ◆硝子作家/東 敬恭 ◆ライ麦パン/GINGA★BAKERY
さて、とうもろこしのスープです。
蒸したとうもろこし粒と、昆布水※、天然塩を少々を、
ミキサーにかけてできあがり。冷やしても 温めても。
涼しげな硝子の器に盛り、香ばしい ライ麦パンを添えました。
トッピングは、ひげをオリーヴ油で焼いてカリカリにしたものと、
とうもろこし粒・いんげん・トマトです。
※昆布水は、前日から容器に昆布を1~2本入れ水出ししたもの。
急ぎなら 細く切れば早くダシが出ます。
◆アレンジのおすすめは、枝豆スープ。塩ゆで枝豆が余ったら昆布水と、
上品な いかなご魚醤で深みを…。塩だけでも大丈夫です。
昆布には、フコイダン・アルギン酸などの食物繊維、
カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラル類、
甲状腺に必要なヨウ素、カリウム、疲労回復に効果的なビタミンB1等、
多くの栄養素を備えています。
高血圧や 動脈硬化の予防・脂質異常症の改善・血糖値抑制作用・整腸作用
糖尿病の予防改善・去痰・ダイエット・便秘の予防改善・がん予防にも
良いとされていますので、ポットに作っておいて 毎日 手軽に飲んだり、
料理に使えるようにしています。
とうもろこしのお茶には、もちろん粒やひげを主に使った方が 効果は
高いかもしれませんが、先に言ったように一物全体のためのお茶です。
実も皮も芯も、すべて使って頂きます。
芯は輪切りに、皮はザク切りにして、半日~1日 陽当たりの良い所に干して
太陽のチカラも取り込みます。
それぞれ、フライパンで乾煎りして 香ばしさが出てきたらできあがり。
焦がさないよう、弱火~中火で、かき混ぜながら仕上げましょう。
蒸し上げたときの、ふんわりと優しい甘さのする、とうもろこしのお茶です。
自然のままを丸ごと戴き、感謝。カラダの満足ごはん。
【 自分に合った 食養生・気養生で セルフメディケーションを目指す 】